融資とは?借金ですね
殆どの方が創業時に日本政策金融公庫や銀行からお金を借りる事になると思います

政策公庫か銀行か

店舗を作る独立の場合、大体の方はこの公庫か銀行かのどちらかに借りると思います。

政策公庫とは簡単に言うと、「国がやってるお金貸してくれる所」←簡単にいいすぎましたが概ねそんな感じ

要件を満たし定められた様式にのっとった申請をすれば原則誰でもお金が借りられます。

多くの人はこの政策公庫を使う事になると思います。

政策公庫

対して銀行は皆さんご存知の民間が運営しているお金を貸してくれる所。

こちらは誰でもという訳にはいきません、最初に借りる時は審査が公庫より厳しめ、国が後ろについている訳ではない営利企業なのですからどこの馬の骨とも知らない人には貸してくれません。

とはいえ、ちゃんと条件がそろっていれば貸してくれます。

どちらから借りるのか?

これは貴方の状況次第であったりするので一概に言えませんが、私は最初公庫で借りましたので
まずは公庫のお話だと思って聞いてください。

最低これだけは揃えておく事

以下に並べる部分を例えば貴方がお金を貸す立場だとして考えてみて下さい。

税金関係の未払い

公庫は国の機関です。国の機関ですから運営費用は税金で動いている訳ですね。
税金払ってないけど金貸してくれ
これは通りません、当たり前に通る訳がない笑
確かに我々美容師は下積み時代金が無い、食う物にも困る時代があるのは分かります。
しかし住民税等の税金は払っておきましょう。
過去の滞納分も含めきっちり払っておきましょう!

確定申告をしていない

美容室に正社員として働かれている方は通常していないはずなのでこの項は飛ばして頂いて結構です。

既に委託、面貸し等で個人事業主として事業を営んでおられる方は毎年確定申告をしているかと思います。
中にはやってないよ?
という方もおられるかもしれません。

例えばですが、貴方がお金を貸す立場だとして、「事業はやってるけど確定申告してません、今年の納税額ようわからんす!」「親の扶養って事にして逃れてました(笑)」
みたいな方にお金貸すのか?
貸したお金返って来なさそうじゃないですか?

って話ですよね?

今まで確定申告せずに済ませてた方も遡って申告出来ますから事業開始までに終えておきましょう。

因みに確定申告一回分で一期、二回分で二期と数え、銀行でお金を借りる時は○○期分の確定申告書をお持ちくださいなんて言われたりします。
私は最初に銀行融資受けた時は3期分の提出を求められました。

確定申告書は一年間の成績表

こう覚えておきましょう。

なので出せないような状況にあると言う事のないようにしましょう。

貯金しておく

これはもう、言わずとも、、、
大事な項目です。
基本的には貯金額の半分位を目安に借りられると言われます。
それなりに貯金が無いと借りられるお金は少なくなります。
裏技的な物もありますが、貯金ゼロだと正直厳しいですね。

よく聞かれるんですが親から○○万借りるんでそのまま行けますか?
これも基本的には親から借りたものでもちゃんと自分で貯めた様に見える事が大事になってきます。

公庫審査時には「預金通帳のコピー提出」を求められます。

お金の流れや貯めてきた実績を預金通帳を通じて審査の1つの基準とするイメージですね。

何故か?

ではお金を貸す側に立ったと仮定して、

  1. 預金通帳に毎月5万円づつ5年かけて300万円貯めた形跡のある通帳を持ってきた人と、
  2. 生活費や給与の取引の合間に先月300万円振り込まれている通帳を持ってきた人、
  3. かたや通帳すらない人、もしくはこれから作りますって言う人

この3人のうちの誰かに600万円貸すとして、
どの人がちゃんと計画通りに貸したお金を返してくれそうですか?
信用度が高そうなのは1の人ですよね?

私はこの事業の為に長期計画でお金をためてきました、何故なら貯めたお金と借りたお金でこんな事やりたいからです!
基本的にはこれを言えるようにしておきましょう。
この内容が事業計画書の創業動機の部分にそのまま使えます。

この辺の詳しい事は我々にご相談下さればアドバイスもできるかと思いますのでご連絡ください

クレジット・消費者金融の借入

クレジットカードの支払い状況やカードキャッシングの利用状況というのは国の管理している団体で情報が取れるようになっています。
消費者金融に借金がある状態というのは結構影響が出ます。

もっと大変なのは事故扱い。

過去に踏み倒した経験があったり、遅れがあったりするとその情報は5年間は残るので程度の大小はあれども審査への影響はあります。

将来お店を出すんだ!という意気込みのある方は最低限、
カードキャッシング等の借り入れをしない、借り入れがあった場合は遅れが無いようにしましょう。

事業計画書

事業計画書を簡単に言うと
「これからこんなつもりでこんな事業をやります、創業時にはこうなって、一年後にはこうなって3年後にはこうなっていきます、その論拠はこれこれこういう事なんです」
「だからお金をこの位貸して下さい〇年の○○回払いで返します」

以上の内容を文章とデータで表現します。

これが非常に大事になってきます。もはや融資を受ける際の肝。
これがちゃんとしてないと1000万や2000万貸す理由がありませんよね?

なので大事な部分なんです。
事業計画書

まとめ

いかがでしたでしょう。

お金を借りる際まずはこれだけは絶対に注意しておきたい部分
始めましての人にお金を貸すと言う事は一般に生活していて体験することは少ないかもしれませんが、イメージの上でも返してくれる保証がない人には誰でもお金を貸さないと思います。

融資を受ける際の提出物や色んなものは、少しでも自分の信用力を上げるためのモノであると言う事を覚えておいて下さい。

 

創業融資を返し始めて数年経つと、返してくれるかわからない人から一定期間返済した人に信用力が上がります。
更に数年経つと長年かけて計画的に返済できた人に更に信用が上がります。
その段階までくれば銀行さんでも公庫さんでも「資金需要はありませんか?」

つまり追加でお金を借りてくれませんか?となってきます。
お金を貸す仕事は貸した利息が利益になっているのだから当然ですね。

この段階をまず目指しましょう。

創業時融資のご相談も承っております。

ある程度固まってきた段階で税理士をご紹介し創業計画の作成をお手伝いさせて頂きますのでご相談下さい。

参考

確定申告とは

保証協会

CIC
JICC

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